• 斉藤ノブ(per)
• 小林信吾(key)
• 古川望(g)
• 則竹裕之(ds)
• 須藤満(b)

• special guest: 本田雅人(sax,fl)

　演奏曲ですが、ノブさんの趣味で古めの(?)Fusionを中心に、本田氏のソロアルバムの曲も交えてやってました。Crusadersの曲が多くを占めてましたね。サウンド的には元のFunkyな感じとはちょっと違って、少しさっぱりとした印象を受けましたが、なかなかに聞きごたえがありました。各人のソロもたっぷりと披露されて、１曲は結構長かったです（MCも長かったですが:-p）。

　曲で印象に残ったのは、4(曲名忘れました)と9(たぶん上記の曲名)で、いかにもCrusadersだなあと思わせるノリの上で繰り広げられるソロが気持ち良かったです。本田氏などもいつものテクニカルな早いフレーズというよりは、よりシンプルで聞かせるソロを取っていたような。9での小林氏のOrganソロも良いものでした。
　これとは全く違う雰囲気だったのが8で、T-Sでもやっていたキメの多い難曲に苦労している様子がうかがえました:-)。途中ブレイクの部分で出だしを外しましたが、その他は見事に合わせているところはさすがです。perのリズムが加わることでよりグルーブが出て、また違った印象で面白かったです。

　演奏ではやはり則竹氏の多彩さ・反応の良さが印象的でした。特に本田氏とのコンビネーションは相変わらず良く、saxのフレーズに合わせて様々なフィルを繰り出しているのが見事でした。この二人って本当に良い組み合わせだと思います。本田氏がT-Sを抜けて、普段一緒にやる機会が少なくなったのがもったいないくらいです。
　他の方々は様々なセッションをこなしているだけに、さすがの演奏をみせてました。バックではきちんと支え、ソロでは個性を十二分に出すという感じでしょうか。静かな曲では音量抑えてしっとりと、盛り上がるところでは大いにあばれてましたし、そのあたりの使い分けが素晴らしいなと。

　残念ながら私は曲をあまりよく知らなかったのですが、それでも十分に楽しめたライブでした。この内容で2500円(当日料金)は実にお得:-)。これで原曲を知っていればまた違った面白さがあったんでしょうね。やはり昔の曲も勉強せねば…と改めて思いました(^^;。
　ノブさんのセッションは毎回こういう選曲が多いらしいので、ミュージシャン目当ての若い(?)ファンだけでなく、昔の曲を知っている古い(?)Fusionファンにも、ぜひ足を運んでいただきたいなと思います。