久々の本多氏のセッションに行ってきました。メンバーは
本多俊之(sax) 塩谷哲(key) 櫻井哲夫(b) 岩瀬立飛(ds)
という組み合わせ。今回はなかなか面白いメンバーでした。それぞれは一緒にやったことがあるとのことですが、この組み合わせでは初めてとのこと。ありそうでなかった顔ぶれでしょうか。
曲も各自のオリジナルやカバー曲を持ちより、JazzっぽいのからいかにもFusionなものまで、バラエティに富んでいて面白かったです。全体としては、やはりテクニカルで難しめの曲が多かったでしょうか。その分各メンバーの演奏の凄さと個性とが見事に出ていたと思います。
＜演奏曲＞
１部：500 Miles High (Chick Corea)
INASE NIGHT (T.Honda)
Watch Your Step! (S.Shionoya)
The Synchronized Quartet (T.Honda)
You Can Do It (T.Sakurai)
２部：Actual Proof (H.Hancock)
Firewater (T.Sakurai)
Stella by Starlight
あこがれのリオデジャネイロ (S.Shionoya)
Dream Comes True (T.Honda)
Crash Course (T.Honda)
Encore:I Say a Little Prayer (Bart Bacharach)
演奏で面白かった部分としては、１部では3.でのsaxとkeyのソロの熱いかけあい、5.での勢いあふれる盛り上がりだったでしょうか。3.は原曲とはまた違った雰囲気でフリー的なソロが延々と繰り返され、本多氏の吹きまくるsaxが実にはまってました。２人同時にソロをとりつつ互いの演奏に触発されていき、ぐんぐん熱くなっていくのが見事でしたね。
２部では、櫻井氏の機材トラブルのため急遽sax,keyのDuoでしっとりと演奏された8.と、最後に大いに盛り上がった11.が面白かったなと。11.でのソロ回し、特にdsの立飛氏のは凄かったです。Encoreでのアップテンポな12.も、原曲のポップさを残しつつソロでは激しくなる感じで面白かったなと。
それぞれ演奏は素晴らしかったのですが、中でもdsの立飛氏に目・耳を奪われました。演奏が実に多彩で自由自在だなと。随所で様々な細かい技を出してリズムを彩るのですが、それが音量まで見事にコントロールされていて、絶妙な味を出しながらも他の人の演奏をじゃましていないのが素晴らしいと思いました。
このdsと、これまた多芸多彩なsax,keyとの組み合わせで、質・量ともに豊かな音が奏でられており、とにかく気持ち良く楽しいライブになっていました。
今回はセッションならではの楽しさが十分にあらわれたライブだったと思います。あまりの面白さに、聴いている最中も、そして終わった後もしばらく、にやにやと笑いが止まりませんでした(^^;。この組み合わせは実に面白いので、ぜひ今後もやってくれることを期待します。