櫻井哲夫氏のNew Year's Sessionの４日目に行ってきました。出演は、
櫻井哲夫(b)、神保彰(ds)、塩谷"SALT"哲(key)
というJIMSAKU+SALTという組み合わせです。これは昨年の年明けにもライブをやって以来の顔合わせでして、櫻井氏いわく"季節バンド"だということですが(^^;。
演奏曲は次のようだったでしょうか（曲名(artist,album)）。
1.Are We Smokin' Yet? (SALT,SALT 3) 2.The Pale Moon (SALT) 3.Side by Side(we go) (SALT 3)
4.Cosmic Orb (JIMSAKU,Mega db) 5.Aztec (Mega db) 6.The Dew of Life (SALT,Wishing Well)
7.Ds solo 8.Super Jingle I (JIMSAKU,Dispensation) 9.Firewater (JIMSAKU,Jade) 10.Catastruphe of the Rhythm (JIMSAKU,100%)
11.初節句 (JIMSAKU,Jade) 12.Chase for Truth (SALT 3) 13.Centro Habana (JIMSAKU,45 degrees)
Encore1.あこがれのリオデジャネイロ (SALT,88+infinity) 2.Rendensvous (JIMSAKU,Navel)
最初はSALT氏の曲からスタート。全体的に出だしは静かめなのですが、ピアノソロに入るくらいからぐっと盛り上がってきて、SALT氏の手数が増えるにつれて神保氏の手数も倍増し、演奏が熱くなっていく感じが素晴らしかったです。ソロでは4BeatからLatinなノリまで自由に展開し、バンド全体の音が一体となって変わっていくのも聞きごたえがありました。キメ部分が多少ずれてる感もありましたけれども(^^;。
続いて4,5と人間Drum'n Bassの実演。久しぶりのためか多少堅い感じもしましたし、すでに何度かみてるので新たな驚きまでは感じませんでしたが、それでもやはり演奏はすさまじいです(^^;。今回はSALT氏のkeyの部分がより多くなっていたようで、激しい演奏を十分に楽しめました。
6.は一転してしっとりとした曲。普段はピアノソロで演奏している曲なので、ds,b入りのは初めてでしたが、Pianoの音の美しさに対してCymbalの響きが今一つクリアでなかったのが少々残念でした。
7から10はJIMSAKUならではのコーナー。相変わらずの手数の多い激しいds soloから、デュオで超絶技巧をみせつけ、そして櫻井氏のb soloの10へと進みます。この辺はおなじみではありますが、久しぶりでもあるので新鮮な感じで聴けました。
SALT氏のpianoが美しい11でクールダウンしたあと、緊張感あふれる12へ。ここでもピアノソロから一気に激しさを増していき、弾きまくるSALT氏に呼応して神保氏の手数が増えてくのが印象的でした。
最後にはJIMSAKUのラテンナンバーで大いに盛り上がります。以前に比べて曲の中での演奏の抑揚(?)がよりはっきりしていて、抑えるところは抑えて、そこから一気にたたみかけていく感じが非常によかったです。各自のソロ回しも長くて熱かったですし、なかなか聞きごたえがありました。
アンコールでもノリはそのままで、ラテンなノリの1.ではSALT氏のフレーズに素早く反応しリズムパターンを変えていく神保氏が見事でしたし、２度目のアンコールに答えての2.でもメロディ部分はゆったりと聴かせ、ソロになるとぐっと盛り上げていく様子が実に楽しかったです。
という感じのライブでしたが、全体としてはSALT氏と神保氏の表現力の豊かさが目立ったように思います。単に弾き／叩きまくるのではなく、曲の流れの中で抑えるところと飛ばすところを心得ていて、その使い分けが非常に印象深かったなと。この２人に比べると、主役であるはずの櫻井氏がちょっと目立たなかったなとも感じました(^^;。
このピアノトリオ、本当に面白いと思いますので、毎年正月だけとは言わず、定期的に続けて欲しいなと思います。