先日10/1に東京NHKホールで行われたカシオペアのライブレポートをお送りします。今回のライブはsupportとして神保彰氏(ds)が参加、さらにguestとして桜井哲夫氏(b)が出演するという、ファンにとってはなかなか興味深いものでした。
まず演奏曲ですが、だいたい次のような感じでした。
1. 20th Anniversary Medley
まず最初から予想を裏切ってメドレーではじまるという、なかなかすごい構成でした。しかも初期からの有名な曲が続くとあって、観客もかなり盛り上がってました。
続いて2,3,4とニューアルバムの曲が続きますが、最初で盛り上がってしまったためか、お客もおとなしかったかと。演奏もぐっと盛り上がる感じには欠けてたように思います。ちなみにここでは神保氏がperのループのパターンを操作しつつ演奏してました。
9からゲストの桜井氏が参加し、５人での演奏でした。9は鳴瀬氏作曲のベースがメロディをとる曲ですが、このメロディを２人で演奏してました。鳴瀬氏一人でもうるさいのに(^^;さらに桜井氏もディストーションを効かせて弾くので、メロディが目立ってました。
ゲストの桜井氏が去り、最後は新曲の12でしたが、いつもの演奏とは違って全員が走っていたのが印象的でした。その前のセッションで興奮していたのでしょうか。特に神保氏が叩きまくってまして、原曲は比較的ゆっくりした曲なのに、全然違うテンポの早い激しい演奏になってました。
１回目のアンコールでの1、２回目での2も、同様に迫力ある演奏になってました。カシオペアはいつも比較的冷静な感じがするのですが、今回は演奏するのが本当に楽しそうというか、全員で盛り上がってしまいコントロールが効かないような印象でした。
全体としては、最初の旧曲メドレーや桜井氏のゲスト参加、そしてその後の不思議な盛り上がり方もあって、なんかニューアルバム発売後のツアーというよりは、イベントのような印象です。
Black Joke
Space Road
Eyes of the Mind
Domino Line
Galactic Funk
Misty Lady
Dazzling
Down Upbeat
Conjunction
Super Sonic Movement
2. Forbidden Fruits (from "Light and Shadows")
3. Missing Days (Light and Shadows)
4. Riddle (Light and Shadows)
5. The Sky (Full Colors)
6. Movin' (Light and Shadows)
7. Candle Light (Flowers)
8. Speeded Age (Light and Shadows)
- include Drum Solo -
9. Juicy Jam (Freshness)
10. Fightman (Full Colors)
- include Bass Solo -
11. Halle (Halle)
12. Golden Waves (Light and Shadows)
1. Chain Reaction (Light and Shadows)
2. Blooming (Flowers)
3. Asayake
4. Set Sail (Answers)
アレンジとしては新生以降の新しいものでしょうが、神保氏のプレイが昔に近いためか、全体としては懐かしいという印象でした。向谷氏は「Misty Lady」「Dazzling」では昔のボコーダーを使ってましたし。でも曲の繋ぎは意表をつかれるもので、「DominoLine」でドミノ倒しのあとそのまま次の曲に行くなど、意外な展開で楽しめました。全部で30分程の長いメドレーだったでしょうか。
以前の曲(5,7)をはさみながら新曲が演奏されますが、比べるとやはり新曲はまだ面白さが足りない気もしました。アルバムでは面白かった6などもなんか普通の感じがしてしまいました。
10では鳴瀬氏が基本のライン、その上で桜井氏が自由に弾くような感じだったでしょうか。５人でのソロ回しなどもあり全員が気合いの入ったソロをみせてました。中盤ではベースソロが入り、鳴瀬・桜井両氏が客席をねり歩いて弾きまくり。ステージに戻ってからはソロのかけあいで互いの技を披露してました。
ここで鳴瀬氏が一度抜け、４人だけでの11へ。これはとても懐かしく聴けただけでも嬉しかったです。音はあのころのまま、というかさらに厚みが増していたように思います。はじめはステージ隅の自分のセットで弾いていた桜井氏ですが、途中から鳴瀬氏のセットに立ちまして、この時あの４人が並んだ姿にはなかなか感慨深いものがありました。
3では再度桜井氏が登場し、定番の曲を演奏。ここでもステージ・客席ともにかなり盛り上がっていたと思います。
３回目のアンコールではさすがに４人での演奏でしたが、まだまだ興奮冷めやらずといった感じのテンポの早い演奏でした。
ニューアルバム自体は結構好きなのでそれがあまり聴けなかったのは残念ですし、じっくりと聴かせる曲が少なかったとは思うのですが、お祭りのような雰囲気での熱い演奏は実に楽しかったです。普段のカシオペアのライブにはないセッションっぽさとかハプニン
グ性が感じられましたので。