08月21日：Sing Like Talking ＠大井町・きゅりあん
「Amusement Pocket '97」ツアー初日、きゅりあん（品川区立総合区民会館）
のレポートを書きます。
まずは曲順ですが、次のようだったかと。
0. Prelude (Inst.)
1. Skylark
2. Starting Over
3. Seasons of Change
- MC -
4. Real Life
5. 遥かな航海へ
6. Flame
7. 君の風
- MC -
8. Dust in the Wind (Cover: Kansas)
9. Restress
10. ??? (Cover: ???)
11. Forever
12. Dancin' with Your Lies
13. Burning Love
14. Rise
15. The Light is You
[Encore]
1. Spirit of Love
2. Maybe
3. La La La
4. I Feel Coke
5. Utopia
ライブ自体は昨年の武道館と同じようにインスト曲(?)ではじまりました。バ
ックメンバーが出てきて徐々に演奏に参加していき、千章さんと西村さんが出て
きて交互にソロを披露、最後に竹善さんが来て曲へ、という流れでした。
「Skylark」は初日で緊張していたためか演奏も最初は固めで、竹善さんも出
だしの高音部が出てなかったりしてましたが、中盤あたりからいい感じになって
きたと思います。最後の方での友成さんのオルガンソロがなかなかでした。
その後もニューアルバムからの曲が続きますが、「Seasons of Change」がア
ルバムとは違う雰囲気で良かったです。（確か）アルバムにはないホーン部分が
かっこよかったですし、最後の西村さんのギターソロも長く熱かったです。
続くＭＣでメンバー紹介だったのですが、ここでは西村さんのあやしい姿とや
せて見栄えがよくなった(^^;竹善さんの話題が多かったかと。確かに髪を短くし
て髭を生やしサングラスをした西村さんはあやしかったですし、竹善さんも下半
身はかなりスリムになりましたね（顔は相変らずでしたが(^^;）。
このあともニューアルバムの曲が続きますが、間に「遥かな航海へ」が入るの
には驚きました。まさか聞けるとは思っていなかったので。私も大好きな曲なの
で感動してしまいました。
中盤でのＭＣは「初の試み」という３人でのトークでしたが、話す内容を全く
考えてなかったということで、展開は結構ボロボロで寒かったです(^^;。竹善さ
んが他の２人に話を振るのですが、千章さんは合いの手入れるだけだし、西村さ
んは全然違う話をするしで、結局竹善さんが一人でしゃべっているという…。で
も普段の３人の会話を見ているようで、面白かったですが。
8.9.10はアコースティックな展開で、10で客席の人を歌わすときに女性だと
ちゃっかりと(^^;肩を抱いていたり、コーラス指導では竹善さんが音を間違えて
「違うだろう！」と客席から突っ込まれるシーンもありました。
ここからは怒涛のダンスタイムとなったわけですが、「Forever」でのホーン
セクションの見事さや、久しぶりにやるデビュー曲（今年で10周年だとか）がよ
かったです。
「Burning Love」では途中でカバー曲を挟み（サビ部分が"I'll be There"と
いうソウル系の有名な曲：何でしたっけ？）、ミラーボールまで出てきてまさに
ディスコ状態(^^)。ノリノリで歌う竹善さんや演奏忘れて踊っているかのような
千章さんの姿が楽しかったです。しかしあのリズムセクションにこの曲は合いま
すね。特に沼澤さんのドラムは最高でした。
「Rise」では昨年同様のJazz Funkのソロコーナーがありましたが、展開が昨
年と全く同じだったのと、ソロの人数が少なかったのがちょっと残念でした。本
編最後の「The Light is You」は西村さんのディストーションをかなりきかした
ギターの音が印象的でした。
アンコールでは竹善さんの弾き語りの「Spirit of Love」からはじまりました
が、これは出来ればソルトの伴奏付きの方がよかったなと。続く「Maybe」は言
うことのない素晴らしい演奏でしたが。「La La La」では昨年の露崎春女さんの
コーラスが印象的だったため、その分多少物足りなく感じました。
ここでバックも全員前に出てきてのメンバー紹介ですが、端から紹介していき
全員終わったと思い自分の名前を言った竹善さんでしたが、後ろにいたブッチャ
ー浅野さんを紹介し忘れており、メンバー＆客席から盛大な声援(?)を受けてお
りました(^^;。
３人になったところで「I Feel Coke」をやり、なぜこの曲をやったのかを説
明することもないまま（長くなるので隣の人に聞いて、と言っていた(^^;）、
「Utopia」で幕を閉じました。
全体的な感想ですが、ここ数年でライブの構成がほぼ固まったような気がしま
す。今回のも初めにインストで入るとか、後半盛り上げておいて最後を静かな１
曲で締めるとか、基本的には武道館でのものと同じようだったかと。これが彼ら
の考える一つの理想的なライブの姿なのでしょうが、あまり変化がないのもちょ
っとつまらないように思いました。
そんな中でも「遥かな航海へ」のような初めて演奏する曲を入れたり、シンプ
ルな編成でやってみたり、「Burning Love」の途中でもろディスコのりにするよ
うなところは、なかなか面白かったです。
バックメンバーも基本的には昨年と同じなので、安定した高いレベルの演奏を
聴けるのと同時に、新鮮な驚きや発見には欠けていたかと。もちろんそれが不満
ではないのですが。
ただそれでも、今回初参加の友成さんのオルガンがかなりいい味を出してまし
たし、あとはこれまでよりもずっと「前」に出て演奏している西村さんが印象的
でした。今年のツアーはこの２人がポイントになるように思います。