7/12に六本木PITINNで行われた角松敏生氏のインストゥルメンタル・ナイトのライブをレポートします。
このライブは角松presentsの5daysの1日として行われたもので、彼のインストアルバム「Sea is a Lady」「Legacy of You」の曲を中心に演奏するものでした。このアルバムはFusionファンの間でも知っている人が多く、結構評価が高いのではないでしょうか。
まずはメンバーですが、以下のような人でした。角松氏のバンドのメンバーで固められたようなところでしょうか。
角松敏生(G,Vo) 石川雅春(Ds) 青木智仁(B) 浅野祥之(G)
友成好宏・小林信吾(Key) 春名正治(Sax) 斉藤ノブ(Perc)
演奏曲は、かなり記憶はあやしいですが、次のようだったかと。
1. 龍神 (外道?)
2. Street Beat (Tom Scott)
3. 流氷 (from album "Legacy of You")
4. Sunset of Micro Beach ("Sea is a Lady")
5. Stress ("Legacy of You")
6. Chopper's Boogie (???)
7. Mystical Night Love ("Legacy of You")
8. NH-CA's Struttin' ("Legacy of You")
9. Midsummer Drivin' ("Sea is a Lady")
10. Sea Line ("Sea is a Lady")
Enc-1. Oshi-Tao-Shitai ("Sea is a Lady")
Enc-2. What's Going On (???)
まずは外道(というバンドがあるんですか?)とTom Scottのカバーからはじまり、続いて彼のアルバムからの曲になります。最初の方では角松氏は今一つ調子にのれないらしく、ギターはちょっとおそまつでした(^^;。バックの演奏はしっかりしているのにメロディ部分が弱いので、曲の良さがあまり感じられませんでした。
本人もしきりと「難しい曲を書いたものだ」とか「少々練習しただけではだめだ」と言ってましたが、特に4のようなギターのメロディが売りの曲ではもう少しきちんと弾いてもらえるとよりよかったなと思いました。
6のカバーをはさみ(有名な曲ですね)、後半に入ります。このあたりからは勢いのある曲が多く、角松氏も調子が出て来て、バンド全体でぐっと盛り上がった感じがしました。特に9,10のところはメンバー全員がノッてきて、実にスピード感あふれるいい演奏でした。勢いがあるので角松氏の多少のミスも目立たないというか(^^;、それもまた楽しく感じられました。
アンコールでは最大の難曲というEnc-1で盛り上がり、それでも鳴りやまない観客の拍手に応えて最後は角松氏が歌って、2時間弱のライブは終了しました。
彼のインスト曲をライブで聴いたことがない私としては、ある意味聴けただけでもよかったのですが、やはりメインのギターがちょっと弱かったかなと思います。そのためもあってかアレンジはアルバムのものに近く、ライブならではの醍醐味に欠けてた面もあったように感じました。あとは出来ればホーンセクションなどもいれて、アルバムの音の厚さを再現してくれればよかったなとも思いますが。
まあ多少不満はあるとしても(^^;、なかなか楽しめるライブでした。