私はとある事情により遅れていったのですが、着いてみるとSLT-ML関係者があれだけたくさんいたのには驚いてしまいました。SLT経由で彼ら(当日の出演者達)を知った方々が、こうやってライブハウスにまで足を運んで下さるのはとても嬉しいです。
会場全体をみても、そういうSLTや角松関係などの女性達が多かったですね。でも大雨だったためか、思ったよりも空いていたと思います(通常Sold Outなら立見は動けない程混むので)。
当日の出演者を簡単に紹介しておきますと、
青木智仁：角松やDIMENSIONをはじめ、多数のセッションに参加する売れっ子Bassist
沼澤尚：説明するまでもないですが、SLTには欠かせない素晴らしいグルーブを持ったDrummer
渡辺香津美：常に新しい音楽を創造し続けている、日本を代表するJazz/Fusion Guiterist
塩谷哲：これもいうまでもない、LATIN,POPSからJAZZまで幅広いジャンルで活躍するpianist
本田雅人：以前はPOPS界で、近年はT-Squareの顔として演奏のみならず作編曲でも多彩な才能を発揮するSax奏者
というところでしょうか。
で、演奏曲ですが、だいたい次のような感じではなかったでしょうか。２部にあと１曲くらいあったような気もしますが。ちなみにタイトルの後は収録アルバム名です。
＜１部＞
1. [仮題]ブラジル・軽快 (塩谷哲 "SALT 3")
2. Snakes (David Sanborn "Upfront")
3. [仮題]しっとり (塩谷哲 "SALT 3")
4. Manhattan Flu Dance (渡辺香津美 "TOCHIKA")
5. [仮題]In Search of Me(うそ) (塩谷哲 "SALT 3")
＜２部＞
1. Tears (渡辺香津美 "Esprit")
2. Havana (渡辺香津美 "Esprit")
3. Tell me a bed time story (Harvie Hancock)
4. Vague (青木智仁)
5. Cokumo Island (渡辺香津美 "TOCHIKA")
＜Encore＞
1. ? Shuffle (青木智仁)
このメンバーは初顔合せということでして、当日のリハーサルしかしなかったそうです。そのためか難しい曲では全員譜面を確認しながら演奏しているという感じでした。それでも譜面通りきちんと演奏できるのはさすがです。
前半はフロントの３人(渡辺・SALT・本田)が中心で、リズム体はそれを支えるという感じだったかと。ただフロントもそつなくソロをこなすというように思いました。それでも演奏は素晴らしく、特に「しっとり」でのSALTの演奏や、香津美氏のさりげないけどかっ
こいいバッキングが印象に残りました。
２部は香津美氏をフィーチャーした曲からで、さすがの演奏がきけました。ただ大先輩に遠慮していたのか他のメンバーが比較的押さえめで、そのため香津美氏の演奏もぐっと盛り上がる感じがなかったのがちょっと残念でした。しかし最後の２曲では全体がまとまってきて、各自のソロも熱くいい演奏だったと思います。このあたりでは本田氏のいつもながらの音数の多いソロと、沼澤氏の変幻自在の絶妙なドラミングがよかったです。アンコールも素晴らしい。
ということで、皆さんが「良かった！」といっているなかこういうことをいうのはなんなのですが(^^;、個人的には熱くなりきれなかったというのが本音です。あのメンバーならもっと凄い演奏が出来るはずだ、という感じがしたもので。各人のよいプレイは随所でみられましたが、全体としてぐっと盛り上がる感じが多少弱かったですね。まあ当日だけのリハでは仕方ないのでしょうが。
でもあれだけのメンバーのセッションがみれただけでも嬉しかったですし、十分期待に応える演奏は聞けたと思います。曲もいろいろなタイプのがあり、またアレンジを変えるなどして、新鮮に楽しめました。