03月15日：熱帯ジャズ楽団　＠中野・サンプラザ

　この熱帯ジャズ楽団はカルロス菅野氏率いるラテンビッグバン
ドで、神保彰(ds)・高橋ゲタ夫(b)氏など、メンバーは総勢19名。
これに曲によって渡辺真知子(vo)が加わるという構成でした。
　初めての大きなホールでのライブでしたが、残念ながらお客の
入りは今一つで、２階席は全く使われず(^^;１階も20数列までし
か埋まってなかったです。それでもとても熱い演奏を聴かせてく
れましたし、お客の方も反応がよく、とてもいい感じのライブだっ
たと思います。

　演奏曲は、ラテンやジャズのスタンダード的な曲の他、佐々木
史郎(tp)・塩谷哲(key)のオリジナル曲、またT.O.Pの「Squib Cake」
やWeather Reportの「Palladium」などFusion系の曲など、バラエ
ティに富んでました。それこそ誰でも知ってるノレるラテンから、
小難しいFusionまで演奏してしまうところが、このバンドの面白
いところではないでしょうか。
　神保氏もJIMSAKUの「Snakeman's Shuffle」(Wind Loves Us)を
提供してました。この曲アルバムでは面白いとは感じなかったの
ですが、厚いホーンセクションと合わせるとなかなかよかったです。
　神保氏のプレイですが、全体的にはやはりJIMSAKUなどと比べる
と手数は控えめで(^^;。ラテン系の曲では上のグルーブはperにま
かせてシンプルにリズムを刻んでいるような感じだったでしょうか。
でもFusion系の曲になると複雑なパターンを実に楽しそうに叩いて
まして、特に「Squib Cake」での演奏は素晴らしかったです。

　お客の方もノレる曲では手拍子をしながら楽しみ、スローでは
聞き入り、テクニカルなのでは終わると同時に大きな拍手で応え
るなど、とてもいい感じの雰囲気でした。アンコールでは立ち上
がり踊りだす人も多かったです。招待と思われるお客も一緒になっ
て体をゆらしてましたし、幅広い年齢層が楽しめる演奏だったと
思います。

　ただ惜しいのはやはりお客の入りですね(^^;。こんないいバン
ドが聴かれないのはもったいないです。今回のライブに合わせて
ＣＤも発売しましたし（山野楽器または通信販売のみでの自主製
作盤ですが）、もっと多くの人に聴いてもらってライブを楽しん
でほしいと思います。