02月16日：Sing Like Talking　＠横浜・神奈川県民ホール

  SLTのツアーファイナル、の予定だった横浜でのライブに行って来ました。
  まず曲目ですが、だいたい次のようだったかと。

	1.Keeps Me Runnin'
	2.Joy
	3.風に抱かれて
	    - MC -
	4.見つめる愛で
	5.そんな時は
	6.心の扉
	    - MC -
	7.素晴らしい夢の中で
	    - MC -
	8.Perfect Love
	    - MC -
	9.I.O.U.ME (Duet with 露崎春女)
	    - MC - 
	10.[Jazz Session] 〜 Togerther
	11.Burnin' Love 〜 [with Audience Chorus]
	12.If You are Kind to us
	13.Rise 〜 [Member's performance corner]
	14.With You

	Encore
	15.La La La
	16.Desperado
	    - MC - 
	17.Back Together Again (Duet with 岩崎宏美)
	    - MC -
	18.Spirit Of Love
	19.Utopia

  アンコールで岩崎宏美さんが来たこと、中盤で小野塚氏(昨年までのキーボー
ド)が参加したあたりは、前回と同じです。ただ前回よりもアンコールの分が多
少減ったという感じです。

  全体としては、バンドのまとまりがさらに良くなったと思います。さすがに
長いツアーをやってきただけあって、息のあいかたが素晴らしいと思いました。
合わせるところは完璧に合わせ、ずれるところでは絶妙にずれて実に気持良い
グルーブをつくりだしていました。

  気になった部分としては、次の曲がありました。

・心の扉
    〜気のせいかも知れませんが、いままでよりリズムが重くねばっこくなっ
      たと思います。特に沼澤さんのドラムがジャストのタイミングよりも微
      妙に後ろにずれていて、それが実に良い感じを出していました。
・Perfect Love
    〜今回はボーカルにピアノ、バリトンサックスという「Jazzy」な取り合
      わせとなっていました。塩谷さんの繊細なピアノと、小池さんの音数は
      少ないながらも実に味のあるサックスが、なんともいえないよい雰囲気
      をつくりだしておりました。
      今回のライブ中でのベスト曲かもしれません。
・Togetherの前のJazzっぽいSession
    〜前回は特に決め事もなく自由なセッションの感じでしたが、今回はそれ
      を一歩すすめて、曲としても楽しめるものだったと思います。しっかり
      ホーンセクションがアレンジされていたように感じましたし。
      竹善さんのスキャットも長く聴け、とても楽しめました。
・Riseの途中でのメンバーのパフォーマンス
    〜前回は一人一人のソロでしたが、今回はメンバー何人かを組み合わせて
      いろいろなタイプの音楽をみせる、という形でした。
      全部で３つの組合せがあり、それぞれ次のようでした。
	1.Blues：小野塚(key),松原(b),沼澤(ds)
	2.Jazz：塩谷(p),松原(b),沼澤(ds)
	3.Latin Funk：小林(fh),田中(per),浅野(g)
      いずれも素晴らしい演奏でしたが、特にLatin Funkの感じが新鮮に聞こ
      えました。
      ほとんどアドリブだったようですが(多少の打合せはあったのかも)あれ
      だけ多彩な演奏ができるのはさすがです。

  というように、淡々とSLTの曲をやるのではなく、随所にいろいろな音楽の要
素をみせており、なかなか多彩なステージになったと思います。彼らの音楽の
幅の広さをみせつけた、という感じですね。

  ただ、それだけ多彩になり、バックのメンバーの存在がアピールされた分だ
け、西村(g)千章(key)のSLTメンバーである両氏の存在が薄く感じました。最後
の「Spirit of love」も今回は竹善さん一人での演奏でしたし。
  ライブの質が上がり、音楽の幅も広がるなかで、彼らがどのように自己主張
するのかが、今後の大きな課題のような気がします。