11/18に東京・池袋・ライブハウス「サイバー」で行なわれたセミナーの様子をレポートします。
狭くて暗い会場ですがお客はけっこう集まってました。ほとんどが楽器をやっている感じの人でしたが、一番前はやっぱりおっかけの方々でした(^^;。
２人の大きなセットを置くと場所がないほど狭いステージに２人があらわれ、まずはセミナーからスタート。今回の要旨は「常に４分を感じていることが大事」でしょうか。
まずはリズム体のタイミングを合わせる練習パターンとして、片方が８分を刻んている上でもう片方が16のウラを刻むというのが紹介・実演されました。交互にパートが入れ替り、叩くもの（ドラムはパーツ、ベースなら弦）が音符ごとに変わるパターンです。こういう練習を４分のメトロノームに合わせてやっておけば、曲のキメ部分でもきちんと合うとのことです。またバンド全員でやるのもよいと（昔カシオペアでもやってたとのこと）。
続いてリズムパターンが変わっていく、例えば最初は４分っぽくゆったり、続いて８分、そして16でキメが入るなどという課題曲を使って、流れをスムーズに崩さないようにする説明がありました。これが「４分をきちんと感じていればパターンが変わっても流れは途切れない」ということでした。
さらに難しいキメのパターンがある曲の中で、フィルを入れつつ流れを崩さない方法の実演がありました。これは課題曲がすごく難しいものだったので、何度かいろいろなフィルを入れてたのですが、「だからどうした」（神保さん談）という感じでしたね。これもやっぱり「４分を感じる」ですって(^^;。
続いては質問コーナー。アンケートからの質問に答えるというやつです。
神保さん宛ではルーディメントのソロへの活用法、シンバルでの抑揚のつけ方などが、櫻井さん宛では音の取り方（どういうコードでどの音を使うかという感じの話）とかでしたでしょうか。２人宛には「どちらのリズムに主に合わせるのか」というのがありましたが、「ほとんど気にしなくても合う」というのが答えでした(^^;。
最後のライブコーナーでは、２人だけの演奏を披露。
曲目までは覚えてませんが、夏のピットインと同じような感じで、「Guru Guru Labyrinth」等のデュオ曲の間に神保さんのトリガードラムソロがあり、途中に神保ギターによる「When the wind goes down」やBest Selectionに入っている「Sunshade」等があるというものでした。
セミナーと質問が30分づつ、ライブが１時間弱の、計２時間でした。
で、感想なのですが、セミナーとしてみても、ライブとしてみても、結構不満の残るものでした。セミナーでは細かい説明よりも実演が多く「こんな感じでやれば…」というだけに思えましたし。質問コーナーも聞いたことのある質問ばかりで、新しく学ぶことが少なかったですね。まあこれはすでにセミナーを２度受けているからでしょうが。いずれにしろ中途半端な時間のためという気がしました。
ライブ自体も正直言ってあまり面白くはなかったですね。というのも２人だけの演奏というのは基本的には構成はきまっているので、何度も聴いている私には新鮮味がないからです(^^;。メロディアスな「When...」や「Sunshade」も（音楽的に）よいというよりは（技術的に）すごいと感じてしまうので、面白くないのですね。