06月10日:Casiopea @渋谷・オーチャードホール


 今回のライブ全体について言えば、構成は良かったですね。バラエティに富んだ内容で、緩急がついていて、実に楽しいライブになっていました。でもあの構成ってニューアルバム後のツアー向きって感じじゃなかったですが。野音とかなら実にはまった形だと思います。
 では、個々の曲毎にコメントを…。

>☆ <ASIAN DREAMER MEDLAY> ☆

 なつかしい曲が聴けたのは良かったですが、実はそんなにのれなかった…。というのもここ数日間神保&櫻井がいたころのライブ盤を聴きこんでいたので、「違い」が明確に感じられてしまったわけです。
 これまで新生カシオペアを全面的に擁護してきた私ですが(^^)、こういう昔の曲についてはやっぱり昔のほうがよかったかなと感じてしまいました。
 でも「Asian Dreamer」は今のカシオペアにぴったりはまってましたが。

><UNPLUGGED CORNER>

 きちんとアコースティックコーナーをやってくれたのはうれしかった。どうせならアコースティックだけのライブもやったらいいのに。
 中でも「Sombrelo」は良かった。向谷ソロの部分で「Previous Matters」に見られるようなフリーな雰囲気が出ていたので。でも結局「枠の中」からは出ていなかったような感じで、ちょっと残念。

>☆15. LOOP OF MAGIC
>   〜DRUMS SOLO〜

 これはよかったなあ。今のカシオペアのパワーが全開という感じで。ドラムソロも勢いがあって面白かったし。毎回良くなっていますね。

>☆17. JUICY JAM

 面白いことは面白かったのですが、この曲はもっともっと崩してよかったのでは? 結局決まったソロまわしの枠から出ていなかったし。まあ曲が崩れないところがカシオペアらしいといえばらしいのですが…。
 JIMSAKUの「Cresent Jam」での神保&森村コンビくらいまでとは言わないけど、もっと自由に遊んでほしかった。

>☆18. ときめき → ☆22. TAKE COURAGE

 この流れはすごかったですね。真ん中が「New History」なのは、間にちょっと休みを…ということなのでしょうか(^^)。これが「Through the Highway」とかだったら、すごいことになっていたでしょう。
 この辺は新生カシオペアの醍醐味が十二分に出ていましたね。

>☆23. HELLO THERE
>☆24. KEEP AHEAD

 なんでニューアルバムの曲を最後&アンコールに持ってくるかなあ、と多少思ってしまいました。中盤あたりで使って、落ち着いた雰囲気をつくればよかったのでは。
 演奏自体はCD通りという感じで、もう少し変化があるともっと楽しめたと思いますが(好きな曲だけに…)。

>☆25. ASAYAKE

 「そろそろ卒業してもいいんじゃない?」というのが私の本心です(^^)。最近きちんとやるあたりが、T-Sでの「Truth」っぽくて好きではありません。まあアレンジを変えているあたりはT-Sよりいいかな(^^;。

>☆26. SLEEK PASSAGE

 これは実に良かった。こういう素晴らしい曲を最後に聴かせてもらったので再度のアンコールを求める気にはなりませんでした。あのまま終わるのが趣深いと思ったので。今回は途中でスローナンバーをやらなかったので、最後にこれがなければ私は怒りまくっていたことでしょう(^^;。
 一つ難をいえばリズム体が多少耳障りだったかなと。もっと押さえてメロディを聴かせる形の方が私は好きです。

 「今回は良かった」とか書きつつも、これだけ細かい不満を書いてしまいました(^^;。構成はよかったですが、一曲一曲では多少不満が…。
 やっぱり最大の不満は「曲が崩せていない」ということですね。もっと自由に流れのままに演奏すればよいのにと思ってしまいます。そうすればより新しいカシオペアの魅力が生まれると思うんですけどねえ。